BUDDY BELTS愛犬に首輪以外の選択も
愛犬とお散歩にいく際、首輪とハーネスのどちらを選べばいいか迷われますよね。
お散歩のとき、飼い主様を無視して自由に進んでしまうわんちゃんや、興奮してグイグイ引っ張るわんちゃん。
そんな引っ張り癖をしつける方法として、首輪につけたリードを引いて、犬の首にショックを与える、というやり方が昔ながらのしつけ方で、今でもその考えの飼い主様がほとんどです。
ドッグトレーナーが引っ張り癖のしつけをする際は、コマンドを覚えるトレーニングをしっかりとした上で、わんちゃんが問題行動を起こそうとする直前に軽く短くショックを与えたり、方向を変える、止まるなど、常にしつけに対して意識していますが、一般的にやってしまいがちなのは、わんちゃんに引っ張られたら飼い主も引っ張る、問題行動を起こした後に強く長くショックを与えてしまう事。愛犬ちゃんと綱引き状態になっていても「しつけは首輪じゃないと」と言えるのでしょうか。
首輪でショックを与えるという事は、様々な健康被害に関わってきます。 愛犬ちゃんの健康と安全のために、ぜひ参考にしてください。
脊髄編
脊髄は、人間と同様に、体の各部と脳との間を連絡する重要な神経燗。
多種多様の信号を伝えるほかに、体内・体外に生じる環境変化の感覚情報を伝える重要な場所です。
収縮リードや過度な引っ張りにより、首に負担がかかり、脊椎骨が圧迫され脊髄損傷の原因となります。
2014年にカナダのピーター・ドビアス獣医師が発表した内容によれば、 《引っ張られるリードが犬の首を痛め、神経伝達の障害を起こし、それが足舐めにつながる》というデータが出ています。
つまり関連痛。実際に痛みの原因とは異なっているところを「痛い」と感じているケースが多々あるという。 各部位がマヒやしびれを起こし、手足を舐める原因にも…。
神経編
脊髄からつながっている末梢神経の全ては、脊柱菅の中を通っています。
人間でいう脊髄神経の一つである頸神経は感覚線維と運動線維で構成されており、頸や横隔膜などの運動を担当するほか、後方の頭部から肩にかけての感覚を担当している重要な場所。
この重要な神経部を収縮リードや過度な引っ張りよる過度な負荷によって、関節炎やヘルニアにあるリスクをも上がります。
神経機能を損傷するリスクを少しでも減らすことが大事です。
第一話でも説明していますが、2014年にカナダのピーター・ドビアス獣医師が発表した内容によれば、《引っ張られるリードが犬の首を痛め、神経伝達の障害を起こし、それが足舐めにつながる》 というデータがでている。
足を舐める原因の71%が首が原因であると言っています。
血管編
首周辺には脳へ血液を送る主な血管の一つとして、頸動脈があります。
人の頸動脈は首の左右を通る、ドクドクと拍動を感じることのできる太い血管で、あごの下あたりで脳へ血液を送る内頸動脈と顔に血液を送る外頸動脈に分かれます。
脳へ送る血管が圧迫されると、脳圧が高くなり、脳にトラブルが起こる可能性があります。
脳圧が高くなると、てんかん、けいれんのリスクも高くなります。
また、脳梗塞を発症してしまった犬の中には、心臓病・甲状腺機能低下症・副腎皮質機能亢進症などの病気を併発していることが多いとされています。
眼編
人間の何倍もの能力を持つ犬の嗅覚・聴覚。
逆に視覚である目は、動く物に対する動体視力は優れているが、視力は眼鏡をかけなくてよい人間の視力以下といわれています。
また、人間にとっては色鮮やかに見えている世界ですが、犬の識別能力はほぼ2色程度、及びその中間色で、黄色系の色と青系の色と言われています。 犬の世界では黄色、青色、灰色、そしてカーキのような濁った緑に見えていて、人間には見えづらい暗闇は割とよく見えているそう。
さて、この目と首輪の関係性。 実はないようであるんです。
首輪による負荷で眼圧が上がる研究結果があるんです。
愛犬のペコちゃんも、いまから7年前、突然眼圧が上がり 失明してしまいました。 目に疾患があるわんちゃんは少しでも気を付けたほうがいいかもしれませんね
甲状腺編
人と同様に、甲状腺は頚部前面に位置する内分泌器官
ここで、甲状腺モルモンが分泌されます。
甲状腺ホルモンにより、新陳代謝、温度調整、心臓や胃腸の活性、脳の活性の調整をします。
甲状腺ホルモンの低下は、首輪による傷害によって引き起こされる可能性があります
脱毛、関節痛、体重増加、前庭障害、皮膚の乾燥です。
甲状腺はとても大切な器官なので、負担を減らしてあげましょう
気管編
人にはない病気の一つとして気管虚脱が挙げられます。
犬の気管は特殊な形をしており、外部からの圧力により押しつぶされ損傷をすると、気道が狭くなり呼吸が上手にできなくなり、「ケッケ」「グーグー」といった症状がでます。
また、食事や水を飲むときにも詰まりやすくなり、生活に支障ができる場合があります。
注意
気管虚脱の場合は、ハーネスの形状によってはお勧めできないものもあります。
※ハーネス=気管優しいという固定概念を忘れ、体の体系と商品の構造をよく確認しましょう。
気管虚脱の場合は、お食事時に床に置いているフードボウルを、少し高くしてあげることが理想です。
ちょっとした工夫で負担を軽減させることも可能です。
専門の呼吸器科の先生か、ハーネスの形状に詳しい専門店に聞いてみましょう!
気管は判断に難しいので、呼吸器科がある病院がオススメです。
前肢神経組織の疾患編
気づいたら愛犬が前足を過度に舐めているときありませんか?
アレルギーだから・・・
癖だから・・・
しかしながら海外の獣医師の統計では、前足を過度の舐める、またはびっこする犬の71%は、前肢神経の損傷と挙げています。
もちろん、他にも原因があると思いますが、大切な理由の1つです。
引っ張り癖があるから、首輪の選択は・・
頸椎や首に負担がかかり首部の損傷につながる場合があります。
頸椎の場所により、現れる症状場所が異なります。
詳しくはプロの整形外科医へ。
問題行動編
犬の問題行動の一つに、海外の文献では疾患や痛みによる行動が起こりえると言われています。
その中で、攻撃的な犬の79%は背中や首に痛みを感じており、臆病な犬のうち69%は背中を痛めているという研究結果があります。
2010年に発表された研究報告にも首に痛みを持っている400匹の犬を調べて結果、91%の犬に強い引っ張り癖があると結果がでました。
引っ張り癖が及ぼす問題は、体に多くのストレスや負荷をかけます。しつけも大切ですが、些細なことで、愛犬の負担を減らすことができる場合があります。愛犬に合った、負担がすくない犬具を選びましょう。
足腰が弱い?
首が弱い?
気管が弱い?
引っ張り癖ある?
関節が弱い?
色々あると思います。
適性の犬具選び、考えてみましょう。
環軸椎不安定症編
あまり聞きなれない【環軸椎不安定症】
実は、オーナーの愛犬チワワの「クマ」ちゃんがこの症状です。先天的な、頚部脊椎や靱帯の形成不全と、後天的な、外傷や脊椎への衝撃などによるものがあります。首輪による過度の衝撃により、小型犬の場合は後天的な原因になる可能性があります。
クマちゃんは、先天性でした。
症状は
・首や体を触るのを嫌がる(クマはこれで気づきました)
・歩こうとしない
・歩幅が小さい(現在のクマの状態)
・ふらつき
・足が動かなくなる
・起立困難
・ぼーとする(傾眠状態)
後天性はなくしたいですよね。
比較的、チワワに多い環軸椎不安定症。
首を意識していたり、クマちゃんのような症状が出たら直ぐにプロの先生へ。
改めて考えてほしい事
首輪でのしつけがその子に本当に合っているか、適性なのかを、今一度考て欲しいと思います。
負担をかけるしつけ
負荷をかけるしつけ
恐怖を与えるしつけ
これっって
本当に愛する愛犬に必要?
信頼関係を築く大切な時間をこれでいいのか、向き合って欲しいでのです
人間本位で、犬具の選択をしていませんか?
「うちの子のしつけは首輪じゃないと・・・」とよく聞くフレーズがありますが、年齢を聞くと、3歳、5歳、9歳。
9年間首輪で負担をかけて引っ張り癖が治らないなら・・・今後も首輪で治る可能性は低いと思います。
首に負担が少ないハーネスに変えたり、もっと太い首輪にして負担減らす選択もあるはず。
もちろん大型犬、中型犬、小型犬や、パートナーと住む環境によって異なるのも確かです。
しかしながら、この記事を読んでいただいている多くのオーナー様が、小型犬で室内で飼っていると思います。
仔犬を迎えたペットショップやブリーダーで、「しつけには"首輪"です」の考えが強いため、また、しつけの先生や、訓練士も【首輪】の1選択が多く、多くのオーナー様が首輪の1選択になっていのが現状だと思います。
人間社会と共存するためには、社会化や最低限のしつけも必要かもしれませんが、今一度負担の少ない、自分の愛犬にあった犬具を考えてみては如何でしょうか。
犬は賢い生き物です。
恐怖やストレスや体に負担を与えなくても、ちゃんと行動してくれます。
年齢が若い時期には首輪でのしつけをしていたわんちゃんも、年齢を重ねていくにつれて首輪からハーネスに変えるという飼い主さんも多くいらっしゃいます。
愛犬と楽しく、負担をかけない関係つくりの1歩になれば嬉しいです。
最後に気管に優しいハーネス、バディーベルトが完璧という訳じゃないです。他にも選択はあると思います。
選択の1つに過ぎませんが、自信をもって紹介できる商品でもあります。
是非、ご相談いただければと思います。